機関誌『生活教育』
日本生活教育連盟が隔月で発行する機関誌で、日本の民間教育団体が出版しているなかで
最も長い歴史を持っているものの1つです。自主出版として、専任の編集者はおらず、
保育から大学までの現・退教職員や父母、教育に関わるものが企画・編集に携わっています。
定期購読(年6冊)6000円+送料500円となります。
1冊の注文は1000円+送料370円となります。
その時にみんなで考え合いたいトピックを特集に据え、校種や教科を超えた多岐にわたる連載をもっています。
現在の連載は以下です。
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先生の相談室
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世界の子どもたち
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ティーンの今
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子どもの居場所
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ホットな現場から考える
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教育情報オモテとウラ
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遊ぼう!学ぼう!
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おはなしトレイン
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おすすめです!
また、特集実践の他に様々な実践を紹介しています。
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enjoy!生活教育
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ともにつくる生活教育の実践
最新号のちょい見せ


2025年10-11月号は【オルタナティブな学びに秘められた公教育の未来】を特集しております。
【特集のねらい】
不登校の児童生徒数が全国の小中学校で34万人を超え、過去最多となった。「無理をして学校に行かなくてもいい」という呼びかけは通例となった。子どもが行き場を選べるのは良いことだが、各家庭や教育現場は深いジレンマを抱えている。果たして「小・中学校9年間にわたり、無償・就学義務を定めている公教育」が成り立っている状況と言えるのだろうか。
一条校(学校教育法第1条に該当する学校)ではないフリースクール等の開設が増加している。また、不登校児童生徒の実態に配慮した特別な教育を行う「不登校特例校も、2023年から「学びの多様化学校」へと名称を変えて増加しつつある。
フリースクールの運営は多様である。自治体との連携がうまく機能している場合もあれば、そうでない場合もある。例えば、指導要録上の「出席扱い」などにバラツキがあるのは課題である。こうした中で、次期学習指導要領について検討している中央教育審議会では、授業時数特例校において、国語や社会など教科の時数を減らし、総合的な学習の時間を増やす可能性を示唆している。
全国で展開してきた「オルタナティブな学びの場」は、公教育にインパクトを与え続けてきた。これらは教育課程の柔軟化策に包摂されていくのか。制度外であり続けることの意義は何か。ふつうの学校と特例校との棲み分けをどう見たらいいのか。
「オルタナティブな学びの場」を拓いた人々の初心には、子どもや保護者に寄り添い、子ども主体の学びをともに探究して、公教育の枠内では叶わないことを制度外で実現するという夢が抱かれていたことだろう。本特集によって、制度内外で編まれてきた生活教育の学習観やカリキュラム観、授業づくりを再点検・再確認する機会がもたらされ、教育の未来が拓けることを期待する。
【目次】
論文1/「オルタナティブな学び」とは何か?
一現況の整理と検討すべき課題●武井哲郎
論文2/制度外から「教育」を問う
一「学びを生活に取り戻す」オルタナティブスクールの挑戦●宋美蘭
実践1/オルタナティブスクールから一条校への参入を目指して●藤田美保
コラム1/箕面子どもの森学園を卒業して思うこと●長井桜彩
実践2/子どもから始まる学びの形を求めて●秋田明愛
実践3/普通の学校を「人間の学校」にする●濱大輔
コラム2/フレネ教育の歴史から考えるオルタナティブ教育のこれから●山下淳一郎
過去の
バックナンバー
2025年8-9月号【戦後80年ー平和教育に、「みんなの一歩」を民主主義、非暴力、人権といのち】
2025年6-7月号 【学校・家庭・地域に安心・安全なつながりの世界を拓く】
2025年2-3月号 【人間の根っこを育てる乳幼児教育】
2024年12月 / 2025年1月号【ジェンダー平等を教育からつくる】
2024年10-11月号【奈良教育大附属小 教育課程不適切問題の本質】
2024年6-7月号【今、学校にLOVE&PEACE&SMILEでHOPE!】
2024年4−5月号【どうする学校行事 〜コロナ禍で失われた行事は今〜 】
2024年2−3月号【探求を支えるサイエンスを~ものづくりの教育で系統を考える~】
2023年12−1月号【どの子にも、豊かに発達できる教育をー特別支援教育を通して考える】
2023年10−11月号【子どもたちが訴える戦争と平和】
2023年08−09月号【「登校拒否」と「不登校」多様化の問題】
2023年06−07月号【学びの実感を得る実践をつくる】
2023年04−05月号【子どもの権利条約の実践で「幸福・愛情・理解のある社会」をつくる】
2023年02−03月号【「探究学習」のススメ─ 価値観をゆさぶる総合学習】
2022年12−01月号【希望を探す学びの旅ーダークツーリズムから修学旅行を再考する】
2022年10−11月号【失敗できない子ども・親・教師たちー「みんなと同じ」の生きづらさ】
2022年08−09月号【今こそ「命どぅ宝を学ぶー沖縄本土復帰50年に寄せて】
2022年06−07月号【主体者として今・未来をひらく子ども発の学びを】
2022年04−05月号【奪われた子どもと若者の生活と学びを取り戻すために】
2022年02−03月号【子ども・若者が社会を変える ーSDGsの学び】